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渓谷鉄道の小型レイアウト・改
 
Compact layout of the valley railway Improvement


 
 2008/2023
(2008年制作の作品を 2023年に改修)

個人蔵)

参の渓温泉 電気軌道 2020

2008年(平成20年)に、40歳代半ばにして人生初めてのNゲージレイアウト(縮尺1:150)として制作した鉄道ジオラマを、15年の時を経て 2023年(令和5年)リニューアルしました。 山間のひなびた宿場町をイメージしたものです。 リニューアルに際しては、オリジナルの雰囲気をなるべく維持し、LED照明や台座の改修など を主に行いました。
 
2008年の作品
制作以前より、私は関東近辺に残っていた「町家建築」(およそ昭和初期頃までに建てられた店舗兼住宅の木造建築物)やその街並を見て回る事にハマっており、その魅力を何かの形で自分なりに表現してみたいという衝動がありました。 また、やはりその当時、 NHKテレビ の某番組でNゲージ ジオラマ制作の実例をたまたま見て、強い衝動に駆られ勢いで制作したものです。
 
とにかく「町家建築」の街並の魅力を模型という形で表現したいという衝動だけで制作したため、この時は時代設定に特にこだわりませんでしたが、その後の作品コンセプト「20世紀初め頃の日本の街並や風景」のきっかけとなった作品です。 建物(ストラクチャー)類は全てオリジナル設計による自作ですが、駅舎だけは既製キット(たしかグリーンマックス製)を参考にして自作しています。
(屋根の日本瓦、柵、車、人形などはプラスティック製の市販素材を使用)
 
このレイアウト制作以前に、実は試作的に1/150縮尺の町家建築(ストラクチャー)をいくつか制作しており、その中からこのレイアウトに使う建物を選んだ、という記憶があります。 ここで選ばれなかった建物は、その後の作品の一部として生かされています。

 改修後ベース台座とケースを含む大きさ
 
:W 580mm × D 380mm × H 約240mm
 

渓谷鉄道の小型レイアウト・改
(けいこくてつどうのこがたれいあうと・かい)
の走行シーン
2024年5月撮影

オリジナルの「渓谷鉄道の小型レイアウト」(2008年)は、「鉄道模型趣味(TMS)」誌の「2008年レイアウトコンペ」にて「準佳作」に選んでいただき、同誌 2008年11月号(No.787)→ に掲載していただきました。
 (鉄道模型趣味(TMS) 2008年11月号(No.787

オリジナルの「渓谷鉄道の小型レイアウト」(2008年)についてはこちら

このページの画像は、全てリニューアル後(2023年撮影)の画像です。

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夜景-1 (建物内照明:ON、 外部照明:OFF
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夜景-2 (建物内照明外部照明 共に:ON
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夜景-1 アニメーション(建物内照明:ON、 外部照明:OFF
夜景ー1A アニメーション GIF
Night view "1A" Animated GIF
6.1 MB・740×450
夜景ー1B アニメーション GIF
Night view "1B" Animated GIF

7.8 MB・740×499
夜景-2 アニメーション(建物内照明外部照明 共に:ON
夜景ー2A アニメーション GIF
Night view "2A" Animated GIF

6.0 MB・740×450
夜景ー2B アニメーション GIF
Night view "2B" Animated GIF

7.9 MB・740×499

渓谷鉄道の小型レイアウト・改」 改修の概要(2023年実施)

LED照明の改修:

  • 建物内の既設LED(メーカー品)を全て新しいLED照明に置き換え。
    「3mm砲弾型LED+CRD(E-153)+560Ω抵抗」をワンセットとして、複数(約13セット)を並列配線。
     
  • 外部照明の新規追加(建物外部・路上・樹木内 ほか)
    「3mm砲弾型LED+CRD(E-153)+560Ω抵抗」をワンセットとして、複数(約11セット)を並列配線。
     
  • 以上により、照明は2系統。(個別にスイッチ取付)

樹木:KATO フォーリッジクラスターの若干の追加

河川の仕上げ改修

  • 既存の川面の上に塗装を上塗り、岩・石などを若干追加し、水面仕上げのやり直し。
    〜 ホルベイン「CRYSTAL VANISH」(つや出し画面保護用ワニス)を塗り重ねて水面の表現

ストラクチャー類(建物・橋 など)、路面、人形、自動車:

  • 基本的に改修なし。建物に若干の補修作業(現状復帰)
  • 渓谷の岩部分も改修を行っていません。

台座の改修:

  • 台座の4周にアガチス材(W 30mm/3〜5mm厚)追加の上、
    仕上げ塗装(アサヒペン「水性ニス・マホガニー」)。
     
  • 照明用のスイッチ(2系統)、ACアダプタ接続用プラグ、レール給電用のプラグ を取付。
     
  • 台座裏面の配線を新しいものに交換(レール給電用配線は一部既存のもの残あり)

アクリルケース:防塵用ケース。 新しいものに交換(2023年に新規発注)
 

主な使用材料 

  • スチレンボード(地面の高さ調整・3〜5mm厚・世界堂、東急ハンズ 扱い)
    ボール紙(建物本体 その他・世界堂 扱い・約1mm厚・株式会社ORION 製「白ボール・A3」
    イラストボード(1〜2mm厚)、
    木材(台座部分:ラワンベニア・シナベニア、アガチスは2023年追加)、
    紙粘土(岩の表現・2008年オリジナルのまま・たぶん「Hearty ハーティークレイ・ホワイト」使用)、
    艶消しアクリル絵具(ホルベイン・アクリラガッシュ)、
    KATO フォーリッジクラスター(樹木)、オランダフラワー(世界堂、東急ハンズ 扱い)
    ホルベイン「Crystal Varnish」(水面処理、2023年追加)、
    アサヒペン「水性ニス」(台座の仕上げ塗装・2023年追加) 他
     
  • PECO フレキシブル線路(N用)SL-300F コード55・犬釘(篠原 HO N3 Spikes)
     
  • 照明(2023年全面改修と追加):LED + CRD(E-153) + 560Ω抵抗スイッチ2系統
     

付属品

  • レイアウト本体
  • アクリルケース(2023年新規発注・押出し透明3mm)
  • 照明用 ACアダプター(5V・2.0A)
  • パワーパック用 DCフィーダーコード N用
    (TOMIX 5534 DCフィーダーN
    のレール側プラグ部分を別のプラグに交換したもの)
     
  • 車両は付属しません
  • 車両走行用の電源(パワーパック)は付属しません。TOMIX推奨
     

注意事項
レール上の車両走行は一応可能ですが、少々難ありです。鉄道模型レイアウトの知識が未熟だった頃の作品のためです。
下記の注意事項にご留意ください。

  • 一箇所脱線しやすい箇所(というか、レールに少し段差があり車両が揺れる箇所)があります。カーブの途中にレールのつなぎ目があるためです。(下記画像を参照ください)
  • レイアウトのトンネル開口高さ(開口上部と、レール上端の垂直距離)が、最小で 32mm程度しかないため、パンタグラフを立てた状態での車両走行ができません。気動車タイプか、機関車タイプの車両は走行可能です。
  • ボギー車両の走行は一応可能ですが、長いものは走行不可です。カーブの途中にトンネルがあるため、車両が長いとそこで車体が引掛かります。車両の長さは、おおむね50〜60mm程度を上限としてください。
  • KATO の機関車「9600型・2014版」(動輪4組)は単独で何とか走行しますが、後ろに客車を接続すると脱線しやすくなります。
  • 建物は全て地面に固定されており、屋根も本体に固定されています。ただし、渓谷沿いの旅館「だるま」(赤い屋根)と、駅舎の瓦屋根は、両面テープで固定なので任意に取り外し可能です。
  • 車両は付属しません。
  • 車両走行用の電源(パワーパック)は付属しません。TOMIX推奨
     
制作・改修:山尾 比呂士 Yamao Hiroshi 2008/2023
撮影:山尾 比呂士 Yamao Hiroshi 2023
(OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II + M.ZUIKO 12-40mm F2.8 Pro)
2023年(令和5年)9月28日掲載
 
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山尾比呂士 Yamao Hiroshi
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