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参の渓温泉 電気軌道
(さんのたに おんせん でんききどう)
 
Sannotani hot spring electric railway

 
 2020
(個人蔵)
大正〜昭和初期頃の、関東近辺の山中の渓谷をイメージしたNスケール の小型オーバルレイアウトの第3弾。 縮尺1:150(鉄道模型の Nゲージスケール) 山深い渓流にせり出すように建てられた温泉旅館(湯治場)と、峠の茶屋と、電気軌道線の風景です。(レールは楕円型・古典型 路面電車1両付き) 平面寸法は、A4版を一回り大きくした程度で、2018年制作の「弐の溪温泉 電気軌道とほぼ同じです。
(台枠とケースを含む大きさ:W 320 × D230 × H 約285 mm)

 
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大正〜昭和初期頃の、関東近辺の山中の渓谷をイメージしたNスケール レイアウト。 縮尺1:150(鉄道模型の Nゲージスケール) 山深い渓流にせり出すように建てられた温泉旅館(湯治場)と、峠の茶屋と、電気軌道線の風景です。(レールは楕円型) 平面寸法は、A4版を一回り大きくした程度です。(台枠とケースを含む大きさ:W 320 × D230 × H 約285 mm)
 
ストラクチャー類(旅館・浴場・峠の茶屋・木造橋 )は、全て紙による自作です。(屋根瓦・架線柱 など一部は既製品使用) LED照明は建物内(電球色)と樹木のライトアップ用(白色)を2系統に分けてそれぞれスイッチ付き、電源はACアダプター(5V・2.0A)。 トンネル内のレールメンテナンス用として右側面に点検口あり。 このレイアウト用に制作した車両は、アルナイン「古典電車」のキット。 パワーパック用の接続プラグを側面に設けました。
 

主な使用材料: 

  • スチレンボード・ボール紙(世界堂 扱い・約1mm厚・株式会社ORION 製「白ボール・A3」
    ・木材(台座部分:アガチス・ラワンベニア・シナベニア)、
    艶消しアクリル絵具(ホルベイン・アクリラガッシュ)・リアルサンド・フォーリッジ・高透明レジン「プロクリスタル880」(水面)、
    KATO 24-339「Water Effects」(水面)、ホルベイン「Gloss Medium」「Crystal Varnish」、アサヒペン「水性ニス」(台枠) 他
  • 照明 = LED + CRD + 560Ω抵抗 + スイッチ
    電源 = ACアダプター(5V・2.0A)
  • PECO フレキシブル線路(N用)SL-300F コード55・犬釘(篠原 HO N3 Spikes) 他

車両: アルナイン とても簡単なシリーズ N「古典電車」
 
付属品:モジュール本体、アクリルケース(押出し透明3mm)、古典型路面電車(キット組立て)、照明用ACアダプター(5V・2.0A)、パワーパック用 DCフィーダーコード N用(TOMIX製のプラグを改造)
 ※車両走行用の電源(パワーパック)は付属しません。TOMIX推奨
 
購入者特典:制作途中の画像(37枚)をカメラ屋さんにてプリントしたアルバム付属。(非公開の制作途中の画像)
 

制作・撮影:山尾 比呂士 2020
  (OLYMPUS E-620 + ZUIKO 9-18mm/14-42mm)
2020年(令和2年)6月17日掲載
 
参の渓温泉 電気軌道(3のたに おんせん でんききどう)2020
Sannotani hot spring electric railway
弐の渓温泉 電気軌道(2のたに おんせん でんききどう)2018
Ninotani hot spring electric railway
壱の渓温泉 電気軌道(1のたに おんせん でんききどう)2018
Ichinotani hot spring electric railway

電気軌道線について

電気軌道線とはいわゆる「路面電車」の事で、日本においては一般の「鉄道」とは法律上区別されています。「路面電車」は道路内に併用軌道を設ける事ができる等、一般の「鉄道」とは活躍の形態が違います。乗客の乗降りする所も「駅」ではなく「停留所」です。
明治5年5月7日(西暦1872年6月12日)に品川駅 - 横浜駅に日本初の陸蒸気(鉄道)が開通してから日本全国で鉄道網が整備され始めましたが、明治28年(1895年)には京都に日本初の「路面電車」が営業開始しました。その後全国の大都市に路面電車は次々と開通しましたが、大正〜昭和初期にかけては地方にも広がり、温泉地や観光名所などの山間部にも開通したようです。一部は「馬車鉄道」や「軽便鉄道」として開通し、その後電化されて「電気軌道」となった路線もあるようです。
昭和の高度成長期以降は自動車の普及などにより、「路面電車」は一部の都市部を省き多く姿を消す運命となりましたが、一部の路線は「鉄道」へ格上げされ(名称も変わって)現在も残っています。

  • 花巻電気(はなまきでんき・岩手県)
  • 秋保電気軌道(あきうでんききどう・宮城県)
  • 福島飯坂電気軌道(ふくしまいいざかでんききどう・福島県)
  • 塩原電車(しおばらでんしゃ・栃木県)
  • 日光電気軌道(にっこうでんききどう・栃木県)
  • 伊香保電気軌道(いかほでんききどう・群馬県)
  • 吾妻軌道(あずまきどう・群馬県) 他
     (上記はいずれも現在廃止)

など、東北〜関東地方に限っても、都市部から温泉地を結ぶ路面電車があったようです。今作「壱の渓温泉 電気軌道(いちのたにおんせん でんききどう)」は、山間部の温泉地に路面電車(電気軌道線)が活躍していた頃(大正〜昭和初期頃)の風景を題材としたものです。
なお、拙作の2010年「温泉郷の電気軌道セクション2018年「壱の渓温泉 電気軌道2018年「弐の渓温泉 電気軌道2020年「参の渓温泉 電気軌道の制作において、下記をおおいに参考とさせていただいた事をここに明記し、心より感謝申し上げます。これら資料が無ければ、「かつて山間部の観光名所や温泉地に走っていた路面電車」という題材や、その魅力に気づく事ができなかったでしょう。

出版物:
日本の路面電車 II」(廃止路線 東日本編) 原口隆行 著・JTB出版刊
日本の路面電車 III」(廃止路線 西日本編) 原口隆行 著・JTB出版刊
TV放送:
BS朝日「レールのあった街」(2000〜2001年放送、2010年まで何度か再放送)
 

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山尾比呂士 Yamao Hiroshi
仮想建築 + 立体の絵図
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