「モダニズム建築 黎明期へのオマージュ」 20世紀の初頭にヨーロッパで生まれた「モダニズム」という建築様式は、それまでの古典的で装飾的な建築様式を否定した当時としては斬新なものでした。 コンクリートや鉄といった新しい材料や工法の登場がそれを可能としました。 その新しい建築様式は、1930年代、昭和初期頃(昭和元年=1926年)になると日本にも徐々に入ってきました。 その後の世界中の近代的な建築物のデザインや工法の変化・発達は、ヨーロッパ・モダニズムの延長上にあります。 日本のモダニズム建築の黎明期と言える昭和初期、優れたモダニズム建築が各地に多く造られましたが、建設からおよそ1世紀近くを経過しようとしている現在、その現存数は決して多くありません。 その「モダニズム建築の黎明期」へのオマージュとして、2014年頃より「オブジェ」の作品制作を始めました。 実在した建築物の模型化ではなく、「100年前の人々が想像した未来の建築物」という設定です。 仮想世界の、現実的にはあり得ない構造や形態の建築物「仮想建築」です。 またその他、地球環境温暖化による海面上昇が現実のものとなっている現在、世界中にある沿岸部の大都市や島々は水没の危機に瀕しています。 拙作「仮想建築」に「地面」はなく、建物の周りを全て「水面」にしているのは、そういう危機を表現しています。 2024年 (令和6年)5月 山尾 比呂士 |
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山尾比呂士 Yamao Hiroshi
仮想建築 + 立体の絵図
- Imaginative Architecture + Solid Drawings -
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