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壱の渓温泉 電気軌道・改
(いちのたに おんせん でんききどう・かい)

Ichinotani hot spring electric railway Improvement

 
 2018
(個人蔵)
大正〜昭和初期頃の、関東近辺の山中の渓谷をイメージしたNスケール レイアウト。 縮尺1:150(鉄道模型の Nゲージスケール) 山深い渓流にせり出すように建てられた温泉旅館(湯治場)と、山間の農家と、電気軌道線の風景です。  レールは楕円型。 平面寸法は、A3版を一回り大きくした程度です。
(台枠を含む大きさ:W 455 × D310 × H 約250 mm)
 
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大正〜昭和初期頃の、関東近辺の山中の渓谷をイメージしたNスケール レイアウト。 縮尺1:150(鉄道模型の Nゲージスケール) 山深い渓流にせり出すように建てられた温泉旅館(湯治場)と、山間の農家と、電気軌道線の風景です。  レールは楕円型。 平面寸法は、A3版を一回り大きくした程度です。(台枠を含む大きさ:W 455 × D310 × H 約250 mm)
 
ストラクチャー類(農家・旅館・浴場・木造橋 )は、全て紙による自作です。(屋根瓦・架線柱 など一部は既製品使用) 車両は、アルナイン「古典電車」のキット。
 
壱の溪温泉 電気軌道」は、2018年4月「朝日チャリティー美術展 2018・ジオラマ展」に出品しましたが、その後大幅に改良を加え、同年6月より
さかつうギャラリー」にて販売しました。(SOLD OUTとなりました。誠にありがとうございました)
(レイアウト本体・路面電車の車両・防塵ケース(アクリル)・パワーパック のセット)

壹の溪温泉 電気軌道・改」の改良点(2018年6月)

  • 樹木ライトアップ用LED照明の追加
    (外構部分に 2系統、計7個のライトアップ用LEDを追加。従来の建物用LEDの回路1系統と合わせて、合計3系統。台枠フロント部分のスイッチにて 照明の ON - OFF 可能)
  • 樹木・草・人形などの追加
  • 川面の改良(WOODLAND SCENICS 「Water Ripples」「Water Waves」を追加)
  • 台枠の塗装改良
     

主な使用材料: 

  • スチレンボード・ボール紙(世界堂 扱い・約1mm厚・株式会社ORION 製)・木材(台座部分)、艶消しアクリル絵具(ホルベイン・アクリラガッシュ)・リアルサンド・フォーリッジ・Mini Natur・WOODLAND SCENICS 「Water Ripples」「Water Waves」(川面)・水性ステイン(ターナー Wood Stain) 他
  • 照明 = LED + CRD + 560Ω抵抗 + 整流用ダイオード + スイッチ
  • PECO フレキシブル線路(N用)SL-300F コード55・犬釘(篠原 HO N3 Spikes) 他

車両: アルナイン とても簡単なシリーズ N「古典電車」

制作・撮影:山尾 比呂士 2018
  (OLYMPUS E-620 + ZUIKO 9-18mm/14-42mm)
2018年(平成30年)6月25日更新
2018年(平成30年)6月日更新
2018年(平成30年)2月日掲載
 
参の渓温泉 電気軌道(3のたに おんせん でんききどう)2020
Sannotani hot spring electric railway
弐の渓温泉 電気軌道(2のたに おんせん でんききどう)2018
Ninotani hot spring electric railway
壱の渓温泉 電気軌道(1のたに おんせん でんききどう)2018
Ichinotani hot spring electric railway

電気軌道線について

電気軌道線とはいわゆる「路面電車」の事で、日本においては一般の「鉄道」とは法律上区別されています。「路面電車」は道路内に併用軌道を設ける事ができる等、一般の「鉄道」とは活躍の形態が違います。乗客の乗降りする所も「駅」ではなく「停留所」です。
明治5年5月7日(西暦1872年6月12日)に品川駅 - 横浜駅に日本初の陸蒸気(鉄道)が開通してから日本全国で鉄道網が整備され始めましたが、明治28年(1895年)には京都に日本初の「路面電車」が営業開始しました。その後全国の大都市に路面電車は次々と開通しましたが、大正〜昭和初期にかけては地方にも広がり、温泉地や観光名所などの山間部にも開通したようです。一部は「馬車鉄道」や「軽便鉄道」として開通し、その後電化されて「電気軌道」となった路線もあるようです。
昭和の高度成長期以降は自動車の普及などにより、「路面電車」は一部の都市部を省き多く姿を消す運命となりましたが、一部の路線は「鉄道」へ格上げされ(名称も変わって)現在も残っています。

  • 花巻電気(はなまきでんき・岩手県)
  • 秋保電気軌道(あきうでんききどう・宮城県)
  • 福島飯坂電気軌道(ふくしまいいざかでんききどう・福島県)
  • 塩原電車(しおばらでんしゃ・栃木県)
  • 日光電気軌道(にっこうでんききどう・栃木県)
  • 伊香保電気軌道(いかほでんききどう・群馬県)
  • 吾妻軌道(あずまきどう・群馬県) 他
     (上記はいずれも現在廃止)

など、東北〜関東地方に限っても、都市部から温泉地を結ぶ路面電車があったようです。今作「壱の渓温泉 電気軌道(いちのたにおんせん でんききどう)」は、山間部の温泉地に路面電車(電気軌道線)が活躍していた頃(大正〜昭和初期頃)の風景を題材としたものです。
なお、拙作の2010年「温泉郷の電気軌道セクション2018年「壱の渓温泉 電気軌道2018年「弐の渓温泉 電気軌道2020年「参の渓温泉 電気軌道の制作において、下記をおおいに参考とさせていただいた事をここに明記し、心より感謝申し上げます。これら資料が無ければ、「かつて山間部の観光名所や温泉地に走っていた路面電車」という題材や、その魅力に気づく事ができなかったでしょう。

出版物:
日本の路面電車 II」(廃止路線 東日本編) 原口隆行 著・JTB出版刊
日本の路面電車 III」(廃止路線 西日本編) 原口隆行 著・JTB出版刊
TV放送:
BS朝日「レールのあった街」(2000〜2001年放送、2010年まで何度か再放送)
 

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山尾比呂士 Yamao Hiroshi
仮想建築 + 立体の絵図
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